まずは新聞を
株式投資で儲けるためには、ギャンブルになってしまわないためにも情報収集が欠かせません。STEP15では、誰でも始めやすい基本的な情報収集の方法をお教えします。
情報収集の最も核となるものは新聞です。すでに読んでいる人も多いと思いますが、読んでいない人は必ず毎朝新聞を読む習慣をつけることから始めてください。
新聞には色々な種類がありますが、おすすめは日経新聞です。日経新聞は政治経済に主軸を置いた構成となっており、他の新聞のように地域欄やスポーツ欄にあまり紙面を割いていません。重要な情報がよく掲載されています。
世界経済やアジア経済に特化した紙面も組まれているため、日本のみならず世界に視点を向けることによって、世界経済と日本経済をリンクさせながら知識を付けていくこともできます。もちろん、企業の業績に関する紙面や、株式市場・為替市場・債券市場に特化した紙面も組まれています。
特に有益なのは、資源関連の紙面です。鉱物や原油、その他の資源は経済を回していくための根本となるものであり、これらの動きを毎日観察していれば、企業の業績の今後の推移も見えやすくなります。
特定の資源価格が低迷すれば、それに関連する企業の株価もおおむね下がるため、そのタイミングで関連株を買っておき、その後に資源価格が戻すにしたがって利益を獲得するということも可能となります。
毎朝新聞を読む習慣がつけば、政治経済の流れが掴めるようになってきます。政治経済に関する書籍などを特に読まずとも、その方面の知識が次第についてくることでしょう。
全体にくまなく目を通せば2時間くらいかかるため、読み慣れないうちは面倒な作業に思えるかもしれません。しかし、次第に慣れてくると情報を取捨選択しながら読み進めることによって、30分~1時間もあれば十分に読めるようになってきます。第一、新聞は読んでいると中々面白いものです。毎朝新聞を読む時間が楽しみになると思います。
以上のように、政治経済の情報に詳しくなったり、企業の業績について主要な情報を獲得したり、さまざまなものの価格を知ったりという点において、新聞に勝る情報源はないと言ってよいでしょう。
週刊誌を読む
次におすすめしたいのは経済誌です。『東洋経済』『ダイヤモンド』『エコノミスト』『日経ビジネス』などがこれに当たります。これらの週刊誌の中から毎週最低でも一誌、できれば複数を読みたいものです。
毎週購入すると費用がかさむと思うかも知れませんが、特定の週刊誌を長期間定期購読すればかなり割安になります。しかし、特定のものにこだわると、時にはそれほど興味のないテーマを取り上げていることもあるため、特定のものに決めずに興味のあるテーマを取り上げているものを週ごとに購入するという方法も良いでしょう。
週刊誌の良い点は、その週に取り上げたテーマを深い所まで掘り下げてくれることです。例えば、新聞を読んでいれば政府の政策についての概要は把握できるものですが、その政策が企業の運営に具体的にどのような影響を及ぼすのかが把握しにくいこともあります。
そのような時、週刊誌を読めば具体的な理解を得ることができます。新聞で広く浅く知識を獲得しつつ、その時々の旬なテーマについて週刊誌によって深く知識を獲得していくのが良いでしょう。
複数の週刊誌の中から強いておすすめするならば、東洋経済とダイヤモンドが良いでしょう。これは内容の優劣によるものではなく、入手しやすさによります。エコノミストと日経ビジネスは、比較的大型の書店でなければ手に入らないことも多いものですが、東洋経済とダイヤモンドはコンビニでも取り扱っていることが多いのです。毎週購入する場合には、手軽に入手できるということは大きなメリットになります。
次の記事は「ステップ16:株式投資で勝つために情報を集める~応用編~」です。