STEP3では、株式投資の魅力について解説していきます。
他の投資よりも稼ぎやすい
第一の魅力は、他の投資に比べて稼ぎやすいというものです。最近流行りの投資にはFXがありますが、FXは相場の変動が著しく、また予測しにくいものであるため、ギャンブル的な要素が強い投資です。
多くの人にとって、株式投資に比べると損失(それも大きな損失)を出しやすい投資と言えるでしょう。
しかし、株式投資はFXと比較して変動が穏やかであり、値動きも予想しやすいためです。値動きを予測しやすいというのは、FXは外貨を投資対象としているため、海外の情報を収集しなければならず情報を得にくいのに対し、国内株式投資は国内の企業を投資対象としているため、情報収集が容易であることによります。
その他の投資として代表的なものに不動産投資があります。不動産投資も人によっては稼ぎやすい投資になるでしょうし、不動産バブルといわれる昨今では不動産投資に興味を持つ人も多いことでしょう。
しかし、不動産投資と株式投資は全く異質のものです。確かに、投資する物件を選ぶことは投資する株式を選ぶことに似ていますが、不動産投資では投資する物件を決めたのち、空室を埋めるための努力や物件管理のための努力が求められます。
そのため、投資物件を誤れば空室が埋まらずに損失を出しますし、投資物件が的確であっても、空室を埋められる保証はどこにもなく、損失となることがあります。
しかし、株式投資では銘柄を的確に選び、ポートフォリオの管理をきちんとしていれば損失のリスクを下げ、利益を着実に得ていくことができます。また、もし不動産投資に興味があるならば、不動産投資を事業としている不動産会社の株式を買ったり、REIT(不動産投資信託)を買ったりすることによって、間接的に不動産投資を行うことができることも魅力です。
株式投資はスキルアップにつながる
すでに述べた通り、株式投資で稼ぐためには色々な知識を身に着けたり、情報を収集していく必要があります。例えば毎朝新聞やネットのニュースを読むのはもちろんのこと、経済学の本・投資の本・経済誌などを読む必要があります。これによって、政治・経済・時事などに対する知見は広まり、これが社会生活を営む上でもプラスになることは間違いありません。
ほかにも、株式投資をするうえで、企業の有価証券報告書に目を通し、財務諸表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)も読みこなす必要があります。最近、一般の会社員にも財務諸表を読みこなす力が求められる時代になったとして、読み方に関する書籍が好評であるとか、経済誌で読み方のポイントが取り上げられていることがあります。
しかし、株式投資に真面目に取り組んでいれば、改まって勉強せずとも財務諸表を読みこなす力が付くことでしょう。
なにしろ、お金がかかっているのです。損失を防ぎ利益を上げることを目指しているのですから、「財務諸表を読みこなしてスキルアップしたい」といった具体的な目標を欠いた状態で勉強するよりも、ずっと実践的な知識が身に着くことでしょう。
株式投資はエキサイティングである
最後に、株式投資がエキサイティングであるということも魅力の一つと言ってよいでしょう。このことに関して、「バリュー投資の父」と呼ばれたプロ投資家のベンジャミン・グレアムは、著書『賢明なる投資家』の中でこんなことを言っています。
「金融界は面白い可能性に満ち溢れており、賢明かつ積極的な投資家たちは、その目まぐるしさのなかで楽しみと利益の両方を得られるはずだ。エキサイティングなことだけは、長年、投資に携わってきた私が100%保証する。」
利益が得られそうな企業に注目し、「まだこの企業に注目している投資家がどれほどいるだろう」と思ったときの優越感、利益が得られた時の高揚感、含み損が出たときのスリルなどなど。私自身、株式投資のエキサイティングさを味わいながら投資を行なっています。
次の記事は「ステップ4:株式投資をギャンブルにしないために」です。
※投稿まで今しばらくお待ち下さい。