インターネットの普及で、いままでコーポレートサイトしか持っていなかった企業も、サービスサイトを作るところが増えてきました。
サービスサイトを作る企業は、コーポレートサイトだけではその目的を果たせないと感じているからでしょう。
本記事では、「なぜいまサービスサイトなのか?」について解説していきます。
- サービスサイトとは?
- コーポレートサイトやランディングページとサービスサイトは何が違うの?
- サービスサイトの作り方、構成を知りたい
サービスサイトの疑問についてわかりやすく解説します!
記事を読むと、サービスサイトについての基本がわかります。
またコーポレートサイトとの違いや、コーポレートサイトと別でサービスサイトを持つべきかの判断ができるようになります。
ちなみにランディングページとサービスサイトの違いは知っていますか?
そんなことも解説していきます。
記事は5分くらいでサクッと読めますよ!
⇒サイトの種類についてわかりやすく解説した記事はこちら
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サービスサイトとは
サービスサイトは一言で説明すると「Web上の営業マンや販売員」です。
従来は商品説明、サービスの提案や事例の紹介などは、全て営業マンや販売員の仕事でした。
しかし現在はインターネットの普及で、企業間取引でも、個人への販売でもほとんどの顧客は、まずWeb上で情報収集を行います。
そして顧客はWeb上である程度の事前知識を仕入れてから、営業マンに連絡したり、お店に買いにきたりするようになりました。
サービスサイトはそういった事前に情報収集を行いたいお客様に対して、営業マンや販売員に代わって情報を提供するためのサイトです。
あるいは、そのままサイトで商品の販売をしてしまうケースも多くあります。
営業マンの代わりをしてくれるんですね!
事例
サービスサイトについては、実際にサービスサイトを見るのが1番手っ取り早く理解する方法です。
そこで以下にサービスサイトの事例を3つ紹介します。
どのサービスサイトもそれぞれの分野で成功している企業のサービスサイトなので、参考になるはずです。
サービスサイトを実際に見るのが1番理解できますよね
ニトリネット
ニトリは企業サイトのトップページには最新のお知らせ、事業内容、サービスなどの会社情報の他、そして採用情報なども掲載している、一般的なコーポレートサイトを持っています。
同サイトはニトリという会社に興味を持った人、株主、あるいはニトリで働きたい人向けにニトリを知ってもらうためにあります。
一方、ニトリでは「ニトリネット」として、コーポレートサイトとは別にサービスサイトも作っています。
ニトリネットでは、あらゆるニトリの商品を購入できる他、暮らしの豆知識やインテリアの相談受付などのサービスも提供しています。
ニトリの商品に興味がある人や、購入したい人などはこちらのサービスサイトを訪れます。
ミスタードーナッツ
ミスタードーナッツが、クリーニングなどのサービスを手掛けるダスキンによって運営されているというのを知っていましたか?
ダスキンのホームページには、一応ミスタードーナッツの運営をしていることも記載していますが、パッと見ではわかりません。
清掃サービスをメインとするブランディングが確立しているダスキンと飲食事業のミスタードーナッツでは、あまりにもイメージがかけ離れているのがサイトを分けている理由です。
ダスキンのサイトでドーナッツのことを発信していたら、顧客は混乱してしまいますよね。
ミスタードーナッツのサービスサイトの例は、コーポレートサイトとサービスサイトを明確にわける線引きを学ぶには良い事例です。
IKEA
最後はまた家具のお店になってしまいますが、IKEAのサービスサイトです。
IKEAのサービスサイトはコーポレートサイトと分かれていません。
なので、サイト自体は厳密にいうとサービスサイトとは言えないかもしれませんが、コーポレートサイトとサービスサイトを上手に融合させた良い事例なので紹介させていただきます。
会社の考え、環境への配慮の他、コラム、そして商品紹介とバランスよく配置されていて、訪れた人が自然とIKEAという会社の理念などを知り、それを知ることで購買意欲へつながるよう上手くサイトが設計されています。
最近は商品そのものだけを見て買うのではなく、それを作っている企業の社会的責任を果たす姿勢についても考えてから買う人が増えていますので、今後はとても有効なサービスサイトの構築方法になるかもしれません。
コーポレートサイトと分けないことでコストも低く抑えやすいのも特徴です。
コーポレートサイトとの違い
コーポレートサイトが会社全体の情報を、会社に興味を持った人に対して提供するのに対して、サービスサイトは会社の商品やサービスに興味を持った人にフォーカスして、営業的な情報を提供しています。
なので、コーポレートサイトに載せるのが会社名や住所などの基本情報の他、社長メッセージ、企業理念やIRなのに対して、サービスサイトでは商品やサービスの詳細、導入事例や技術情報などを掲載します。
コーポレートサイトが一般的には総務部門が管轄するのに対して、サービスサイトは営業やマーケティング部門が管轄することからも、その特徴がわかりますよね。
比較項目 | サービスサイト | コーポレートサイト |
---|---|---|
ターゲット | 商品やサービスに興味のある顧客候補 | 会社に興味ある人全般 |
目的 | 商品の販売やサービス提供 | 会社情報の提供や人材登用など |
掲載内容 | 商品詳細、導入事例、技術情報など | 会社の基本情報、企業理念やIRなど |
管轄部門 | 営業やマーケティング部門 | 総務部門 |
上記のようにサービスサイトとコーポレートサイトは、ターゲットや目的など、あらゆる面で違いがあります。
目的に応じて使い分ける必要あるんですね!
LP(ランディングページ)との違い
次にサービスサイトとLP(ラインディングページ)との違いを解説します。
ひと言で説明するならば「サービスサイトを1ページに要約したものがLP」。
サービスサイトの目的は「商品の販売やサービス提供」と解説しましたが、LPは簡単に言うと、より「成約をとるための営業トーク」に近いことです。
なのでLPさえみれば、「商品を買うか買わないか」や「サービスを利用するか利用しないか」が判断できるように作るのが一般的です。
LPの具体的な特徴は、縦長のページでURLも少なく訪問者に商品を買ってもらうなど、「成約をしてもらうこと」に特化していることです。
そしてLPには商品を最終的に買うべきかどうかを判断するための情報が全て網羅されていて、顧客への行動を促します。
優秀なLPは優秀な営業マン
一方、サービスサイトには新製品の案内、導入事例や技術情報など、LPよりも幅広く情報が掲載されていて「買う買わない」の判断のためだけではなく、商品の魅力をもっと深く伝えたり、集客をしたりなどの役目も担います。
サービスサイトの作り方
サービスサイトは上記でも解説したとおり、営業マンや販売員の役割に近く、お客様候補との最初の接点になります。
その目的は新規顧客や見込み客を獲得した上での商談の創出、商品やサービスを知ってもらうことなどです。
そこでサービスサイトを作る目的に沿って、必要な構成を作成していくことになります。
(構成については、次の見出しで解説します)
一方、具体的な作り方は通常のホームページなどと一緒です。
注意点としては、通常のホームページなどと違い、頻繁にその内容をアップデートできるよう、運営しやすい仕様にすることが大事になります。
使いやすく小回りの利くサイトにしましょう!
新製品の案内、キャンペーン価格やイベント情報など、タイムリーな発信をシステムなどがわからない営業マンやマーケティング部門の担当者でも、日々の業務の中で簡単にできるように作る必要があります。
いちいち更新のたびに外部に依頼したり、IT専門の部署に頼んだりしないと更新ができないというのでは、効率的な運用ができないからです。
そういった点で考えると、使いやすいサービスサイトを作るには、プロの制作会社にお願いするのが良いでしょう。
サービスサイトの構成
サービスサイトの構成に決まりはありませんが、以下の中から自社の目的にもっとも近いものを選んでいきましょう。
商品の販売やサービスの成約をサイト上で完了させたいのか、それともサイトを経由して商談にこぎつけたいのかなど、どこに力を入れるかで構成は変わってきます。
- 商品やサービスの概要・詳細情報
- 競合他社との比較
- 導入事例や実績
- お客様の声、口コミ
- お問い合わせ・サポート情報
- 見積もり依頼フォーム
- 新製品の案内やイベントなどの最新情報
- コラムや社員などの声
- 関連ニュース
特に導入事例やお客様の声など、外部の人では手に入りづらい情報には価値があるので、どんな場合でも入れたいですね。
外部の第三者の声は載せましょう!
また競合他社との比較については、客観性を維持できるデータなどを使った情報提供ができると、サイトに訪れた人からも信用されやすいでしょう。
まとめ
サービスサイトは、企業にとって24時間働いてくれる優秀な営業マンを雇うようなものです。
商品の販売、サービスの提供の他、新規や見込み客の開拓までサービスサイトを作ることで多くのことができます。
まずは自社にどんなサービスサイトが合うか、検討してみてはいかがでしょうか?
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